はじめに – スマホ撮影の魅力と落とし穴
スマートフォンは誰でも手軽に高品質な動画撮影ができるツールとして注目されています。しかし、機材選びや設定、構図、さらには音声収録まで、初心者が見落としがちなポイントが数多く存在します。この記事では、Full Time Filmmakerの動画「10 Photography Mistakes Beginners Make」に基づき、シネマティックなスマホ動画撮影のための10のステップ(=初心者が犯しがちな失敗)とその対策について詳しく解説します。動画で紹介された具体的なテクニックを押さえて、誰でもワンランク上の映像表現を目指しましょう。
本日iPhone 16eが発売されました。動画撮影を検討している方は、まずはiPhone 16eでお手軽に動画撮影、編集、シネマティック動画の撮影に挑戦してみてはどうでしょう?そのためのトピックとしてこの動画がふさわしいと思いました!
メイン:10の初心者失敗と正しい撮影テクニック
1. 撮影機材の選定ミス
失敗例:
・安価なスマホや不十分なアクセサリー(スタビライザー、専用のカメラアプリなど)を使用してしまい、画質や安定性が不足する。
解決策:
・最新のフラッグシップスマホを選び、専用のジンバルや手動設定が可能なカメラアプリ(Moment Camera App、FiLMiC Proなど)を併用する。
個人的には、iPhoneが無難だと思います。最近ではGoogle PixcelやSonyのスマホも人気もありますが、まずはiPhoneでいいと思います。
ジンバルはやはりDJIかInsta 360ですかね。
2. カメラ設定の不備
失敗例:
・自動設定に頼り、解像度やフレームレート、ホワイトバランス、ISOなどが最適化されず、映像のクオリティが低下。
解決策:
・撮影前に解像度を4Kに、フレームレートを24fps(またはスローモーション用に60fps)に設定。ホワイトバランスはシーンに合わせて調整し、ISOはできるだけ低く保つことでノイズを抑え、鮮明な映像を実現する。
これを抑えれば、大抵うまくいきます。ホワイトバランスがオートだと、場面によって大きくホワイトバランスが変わってくるので、後で編集しにくくなりますし、違和感が出てしまいます。
まずはホワイトバランスを一定値に固定することがおすすめします。
3. 正しい露出の確保ができない
失敗例:
・自動露出設定に任せた結果、ハイライトが飛んだり暗部が潰れたりする。特に、逆光や強い直射日光下での撮影で顕著。
解決策:
・露出ツールを使って画面上のハイライト部分を確認し、ドラッグで調整。その後、タップして露出をロックし、一定の明るさを保つ工夫をする。
この問題はiPhoneが解決してくれます。自動で露出を設定してくれるので、シャッタースピードを気にしなければまずは安心していいでしょう。
4. フォーカスの甘さ
失敗例:
・オートフォーカスに完全に依存し、動いている被写体や固定したシーンでもピントが不安定になる。
解決策:
・必要に応じて画面上のフォーカスエリアをタップし、フォーカスロック機能で固定。場合によっては、FiLMiC Proなどのアプリを利用してマニュアルフォーカスを試す。
これもiPhoneなら自動で解決してくれますし、今のオート性能は凄いので、気にしなくても良いと思います。
5. 照明の使い方の失敗
失敗例:
・自然光を無視した撮影や、逆光・直射日光下での撮影で映像が暗くなったり、コントラストが強すぎたりする。
解決策:
・ゴールデンアワーや曇り空の柔らかい光を狙い、事前にロケーションと時間を計画する。また、必要に応じて反射板や補助ライトを使用してバランスの良いライティングを確保する。
iPhoneの弱点はセンサーが小さいこと。ある程度は逆光でも対応できるけど、やはりライティングがよければ良いほど画質も良い。ここはテクニックを覚えよう!
6. カメラの動きがスムーズでない
失敗例:
・ジンバルの使い方が未熟で、歩行時の衝撃や不安定な動作により、映像にジャーキングが発生。
解決策:
・高品質なジンバルを選ぶとともに、歩行やパン、ティルトなどの基本動作を練習し、衝撃を吸収するために膝の動きを意識して撮影する。重いアクセサリーを装着する場合は、ジンバルのバランス調整にも注意する。
忍者歩きが大切。また、最初にジンバルのバランスを調整することが、微小なブレを抑えます。
7. 適切な焦点距離やレンズオプションの活用不足
失敗例:
・スマホの標準レンズのみを使用し、シーンに合った遠近感や表現力を欠く。
解決策:
・内蔵の広角、標準、望遠レンズの特性を理解し、必要に応じてMomentやB+Wなどのサードパーティ製レンズを取り付け、よりシネマティックな画角を追求する。
これは上級編ですね。まずは近場で画角を勉強して、何度も試してみることをお勧めします。
iPhone 15 pro maxを使用していますが、5倍ズームは晴れている日はあまり気になりませんが、やはり解像度が他のレンズと比較して悪いので、どうしても気になってしまいますね。
8. 構図の不注意
失敗例:
・被写体が画面に十分にフィットしておらず、余計なスペースが目立つ。ルールオブサードや前景の活用ができていない。
解決策:
・被写体をしっかりフレーム内に収め、ルールオブサードやリーディングラインを意識した構図で、視覚的に魅力的な映像を作り出す。必要な場合は、物理的に被写体に近づくか、望遠レンズを活用する。
構図は大事。何度でも撮り直して、納得のいくところを目指しましょう!
9. 撮影と編集の連携不足
失敗例:
・撮影前に編集イメージを考えず、無計画に撮影した結果、編集時に使用できる素材が少なく、映像の流れが悪くなる。
解決策:
・撮影前にシーンごとのストーリーボードやリストを作成し、各ショットの目的と繋がりを意識して撮影する。余分なカットも多めに撮ることで、編集時の自由度を高める。
準備は大事!これ基本!撮影時はスケジュール、構成に従って淡々と撮影するのみが理想!
10. プロフェッショナルな音声収録の不足
失敗例:
・スマホ内蔵マイクだけで収録し、背景ノイズや反響が多く、映像の印象を大きく下げてしまう。
解決策:
・外部マイク(ラベリアマイクや指向性マイクなど)を活用し、被写体に近い位置で音声を収録する。また、現場で可能な限りクリアな音を取り込むために、環境ノイズにも注意を払う。
スマホは風切り音が弱点。そこで外部マイクは必須だと思います。
最近私はDJI Mic miniで撮影しています。
スキーの最高速度や風がとっても強い時以外はクリアな音で録音できていると思います。
まとめ:スマホ撮影を極めるために
今回紹介した10のポイントは、スマホでシネマティックな映像を撮影するために必要な基本ステップです。高品質な機材選び、正確なカメラ設定、そして構図や音声収録に至るまで、各ポイントを押さえることで、初心者でもプロフェッショナルな仕上がりに近づけるはずです。失敗を恐れず、何度も練習を重ねることで、あなたのスマホ動画は確実に進化していくでしょう。今後の撮影にぜひ役立ててください。
iPhone 16eはまさにビギナーにとってベストな機材だと思います。同じ金額で同様の性能をもったカメラは買えません。レンズも含めるとかなり高くなります。iPhone 16eで性能が足りないなーと思うようになったら本格的なカメラを購入することをお勧めします!私もまずはiPhone11で物件紹介動画を撮影しましたが、ストーリーや構図でカバーし、十分満足いく作品になったと思います。その経験があってからのハイスペックのカメラへのステップアップだと思います。まずはiPhoneで特訓です!
コメント